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原音設定

原音設定はUTAU本体でもできますが、効率よく行うためにsetParamをご紹介します。耳ロボPが開発なさった原音設定用ソフトで、波形表示ウィンドウ上で原音設定が可能です。特に連続音の原音設定では必須と言えます。

単独音と連続音で少し異なるので分けて説明します。(画面はsetParam 3.0-b130909のものです。)

単独音の原音設定

oto.ini生成

まず原音パラメータの自動推定を行います。

setparam 単独音 自動推定
特に変更は必要ありません

[全wavに対して実行]をクリックして、oto.iniを生成します。

事前の準備

オプションは次のように設定します。

スペクトルに色づけしたい場合は以下も設定します。

発声を設定

F1キーを押しながらマウスを動かし、左ブランク(黒い線)を動かします。同じようにF2キーで固定範囲(紫の線)、F3キーで先行発声(赤い線)を移動します。位置関係は次の通りです。

左ブランク
無音部分をカットするため、先頭部分の無音部分が隠れるように設定。
固定範囲(子音部)
母音部が安定してきた場所に合わせる。ここから後半(母音部)は歌声生成時に機械的に伸ばされる。
先行発声
「あ行、か行、さ行、た行、は行、ん」は、母音部の先頭の部分に合わせる。「な行、ま行、や行、ら行、わ行」は、音韻が変化していく部分に合わせる。
オーバーラップ
直前の音に重ねる範囲。オフセットと同じ場所でよい。
setparam 単独音
位置関係

単独音では画面のような位置関係にします。

ファンクションキーの対応関係は次の通りです。

連続音の原音設定

連続音の原音設定です。

oto.ini生成

まず原音パラメータの自動推定を行います。OREMO付属のガイドBGMで録音した場合の設定値は次の通りです。

oto.iniの生成
oto.iniの生成

[収録テンポから各値を初期化]をクリックしてから、パラメータ生成を行ってください。

事前の準備

オプションは次のように設定します。

スペクトルに色づけしたい場合は以下も設定します。

発声を設定

先行発声(赤い線)を移動します。F3キーを押しながらマウスを動かして母音が始まる場所に合わせます。位置関係は以下の通りです。

左ブランク
無音部分をカットするため、先頭部分の無音部分が隠れるように設定。
固定範囲(子音部)
母音部が安定してきた場所に合わせる。ここから後半(母音部)は歌声生成時に機械的に伸ばされる。
先行発声
「あ行、か行、さ行、た行、は行、ん」は、母音部の先頭の部分に合わせる。「な行、ま行、や行、ら行、わ行」は、音韻が変化していく部分に合わせる。
オーバーラップ
直前の音の最後に重ねるように設定。
setparam
位置関係

画面のような位置関係になっていれば、他はあまり移動しなくても大丈夫です。矢印キーで次の音(エイリアス)へ移動して、どんどん設定していきます。

ファンクションキーの対応関係は次の通りです。

次はアーカイブファイルの作成です。