VCR project
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アーカイブファイルの作成
原音設定を済ませたら、音源の配布に適したファイルを作成します。
ファイルの配置
全てのファイルをルートフォルダに全て置いてしまっても良いのですが、今回は単独音、連続音を一緒に配布する方法をとります(もちろん、どちらか片方だけでも可能です)。例えば「駅音ふみ」音源は以下のようなフォルダ構成になっています。
フォルダ構成例
ルートフォルダ(vcr_xxxx) …charactor.txtなど音源情報 │ ├ tandoku …単独音(*.wav *.frq oto.ini) │ ├ renzoku …連続音(*.wav *.frq oto.ini) │ ├ extra …息、おまけボイス(*.wav *.frq oto.ini) │ └ images …イラスト
なぜこのようなフォルダ構成をとるかというと、単独音と連続音、複数音階などの異なる種類の音源データを、一つのまとまった音源として配布できるからです。将来的に音の種類を増やしたい場合にも対応できます。ただしあらかじめoto.iniでエイリアスの設定をしておかないと音が出ません。またフォルダ名は日本語でも良いと思いますが、バッチ処理などコンソールで作業する際のディレクトリ移動が煩わしくなるため、英数表記にしてあります。
音源の説明
ルートフォルダには、音源情報を開いた時に表示される説明文として「character.txt」と「readme.txt」を入れます。
character.txt
音源情報を記載するためのファイルです。「:」がある行はテキストとして取得してそのまま表示されます。鉄UTAの「駅音ふみ」のcharacter.txtは次のようになっています。「ekinefumi.bmp」はイメージ画像(100pixel×100pixelのBMP形式)を指定します。
name=駅音ふみ(えきねふみ) image=ekinefumi.bmp sample=tandoku\みゃ.wav author=VCR project web=https://www.vcrproject.net/utau/ version:x.x.x :--------------
readme.txt
音源説明のためのテキストファイルです。
配布ファイルの形式
ZIP形式での配布が一般的です。さらにZIP形式をドラッグ&ドロップでのインストールに対応したものがUAR形式です。UAR形式では、アーカイブ内部が以下のような構成になります。ZIP形式との違いはフォルダ階層が一つ増えることと、install.txtが追加されていることです。
ルートフォルダ(vcr_xxxx) …install.txt(install.txtは必ずアーカイブのルートに配置) │ └ 音源フォルダ(vcr_xxxx) …charactor.txtなど音源情報 │ ├ tandoku …単独音 │ ├ renzoku …連続音 │ ├ extra …息、おまけボイス │ └ images …イラスト
install.txt
UAR形式としてドラッグ&ドロップでインストールできるように、install.txtを作ります。「駅音ふみ」の場合は次のようになっています。
type=voiceset folder=vcr_ekinefumi contentsdir=vcr_ekinefumi description=駅音ふみ音声ライブラリー x.x.x
- folder=インストール先ディレクトリ名を指定します。省略不可。
- contentsdir=アーカイブ内のインストールファイル格納先のディレクトリ名です。
- description=インストール時に表示される説明などを一行で記述します。省略可能。